内分泌疾患(ホルモン異常)
2021年10月11日
内分泌疾患はホルモンが関係する病気で当院で力を入れている分野の一つです。
<糖尿病(内分泌)>
膵臓という臓器から出るはずのインスリンというホルモンが少なくなる病気です。
症状としては“最近お水をよく飲むようになった”“おしっこの量が増えた”、痩せてきたなどですが発見が遅れると命にかかわります。
状態が悪い場合は入院による集中治療が必要になり安定したとしてもインスリンの注射が必要な場合が多く、血糖値などに合わせてインスリンを調整、食事管理をする必要があります。インスリンの注射は大変だと思いますが多くの飼い主様が練習すれば上手く打てるようになっています。
<クッシング症候群:犬(内分泌)>
副腎というところからホルモンが出すぎてしまう病気です。
多くは高齢のワンちゃんに見られます。
症状はお水を飲む量が増えた、食欲が増してきた、お腹が出てきた、皮膚病が広がってきたなど多岐にわたります。
尿検査、血液検査、レントゲン検査、エコー検査などを行い診断します。
内科治療(投薬によるコントロール)を行います。放射線治療・外科治療も行われる場合があります。
内分泌疾患はその子により治療が違ってくることが多い病気です。
検査やお薬の反応によって治療法を選択していきます。